慶應義塾大学病院(末岡浩准教授ら)で開発された卵管鏡による内視鏡手術で、卵管鏡(ファイバースコープ)を使って、卵管内の狭窄部・閉塞部を広げる手術です。
特殊な機械と技術を要する手術のため、実施可能な施設が限られており、日本では約40施設で実施されています。
特徴としては、
卵管内腔の観察が可能
卵管近位部病変に対して有効
低侵襲:日帰り手術、繰り返し実施可能、腹部は無傷、術後の痛みや出血はほとんどない
健康保険、高額療養費制度の適応
といったことが挙げられます。
卵管鏡下卵管形成術(FT)は、健康保険適用の手術ですが、保険点数が高いため高額療養費制度の対象となっています。
膣および子宮を経由して、子宮の中にFTカテーテルという器具を挿入し、卵管の入り口から卵管内に卵管鏡を挿入します
卵管鏡(0.6mm)先端のバルーン(1.2mm)を膨らましながらゆっくりと、トンネルを掘るように進めていきます
狭窄あるいは閉塞部位を開通した後、卵管鏡を戻しながら卵管内を観察します
所要時間は片側で約10分です
FTのみご希望の方も承っておりますのでお問い合わせください。