リプロダクションクリニック東京(RCT)で、皆様の診療を担当させて頂いております竹内巧と申します。
私は、医学部卒業後、直ちに産婦人科に入局し、以来30年間、生殖医療に携わってまいりました。一般産婦人科研修後、大学院に入学し体外受精を研究テーマに博士号を取得し、1997年4月より2008年10月までの11年半の間、世界の不妊治療の第一線であるコーネル大学産婦人科生殖医療センター(ニューヨーク)で働いてまいりました。そこでは、世界で初めて顕微授精に成功したパレルモ教授、アメリカ初の体外受精、着床前診断や卵子提供を成功させたローゼンワクス教授、さらに無精子症患者に対する顕微鏡下精巣精子回収術を開発した泌尿器科のシュレーゲル教授らと共に、卵子老化、男性不妊、胚性幹細胞などの研究と、顕微授精を担当しながら不妊治療に取り組んでおりました。
アメリカで培った不妊治療の知識と経験を日本の患者様のために役立てようと帰国、木場公園クリニックに副院長として勤務致しました。そこで当リプロダクションクリニックのCEOである石川智基医師とTESE手術を介して、共に男性不妊症患者様の診療にあたる機会を得ました。その後、2012年9月には、京野アートクリニック高輪の開院に合わせて院長として就任し、クリニックの立ち上げに尽力しました。また海外経験を生かし、外国人の方の診療も積極的に担当いたしました。
ニューヨークでは、土日も平日と変わらず治療が行われており、カップル二人でクリニックを訪れるのは当たり前の光景でした。男性も初めから治療プロセスに参加すること、また土日も平日同様に治療を行うことで、円滑に治療することが可能となります。私は2016年9月よりリプロダクションクリニック大阪の一員となり、より理想に近い生殖医療を実感致しました。今回、東京では初めてとなる、泌尿器科医・産婦人科医が常勤し、先進的な医療を毎日提供できる生殖医療クリニックで、皆様の診療を担当できますことは、非常に光栄と存じます。この貴重な機会を存分に活用し、ひと組でも多くのカップルに満足いただける治療を提供できるように、精一杯努力させて頂くつもりでおりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
略歴
資格・免許
所属学会